家族になろうよ/ゼロ

家族になろうよ / fighting pose (初回限定 「I'm with U キミと、24時間ラジオ」スペシャル・アンプラグドライヴ DVD付)

タイトル通り、ウェディングソングであり、初のウェディングソングとのこと。アコースティックギターとピアノをメインにしたシンプルな作りは、蛍と同じなのだけど、蛍のような気張った感じはしない。曲調は違うけど、蜜柑色の夏休みと同じような優しい目線を感じる。「いつか〜みたいに」で始まるサビの歌詞がとても好きです。ストリングスをフィーチャーして、結婚式をもっと具体的にイメージされるWedding Ver.も収録（ボーカル含めて録り直してるようですね）。こちらの方が、ウェディングソングとしては良いのかもしれないけど、個人的にはシンプルな方が好きです。そんなに大げさな曲じゃないと思うんです、この曲は。
カップリングにはイントロのギターからしてノッてることがよく分かるfighting pose。とにかくメロディが良い曲で、Aメロ、Bメロ、サビと気持ちのいいメロディが続いていく。サビ後半のファルセットと低音のコーラスがユニゾンするところもヘッドフォンで聞くと耳をくすぐられるような気持ち良さ。こちらが表題曲を張っても問題ないんじゃないかと言うくらいに良い曲。少年もそうでしたが、結構惜しまずにカップリングに持っていきますよね。
もう一曲、HARD RAINという曲のライブバージョンを収録。生憎、オリジナルは聞いたことはないのですが、90年代らしいメロディに彩られたスピード感のある曲です。fighting poseからの流れを壊さない良い選曲だと思います。つい最近のライブからの収録なので、音も豪華、声も今の福山さんですが、原曲はもっと古い感じがするのではないかとかってに思ってます。

ゼロ【応募券無し】(期間限定盤)(DVD付)

FF零式タイアップ。テイルズタイアップでカルマという派手な花火を打ち上げただけに、期待が嫌でも高まる。その名もゼロ。最近は少し、落ち着いた大人の目線の楽曲が増えてきたバンプだけど、久々に「らしい」楽曲が来た。
カルマのような勢いのある楽曲ではないが、少し影のある中世の世界観を匂わせるメロディを淡々と歌い上げる。FF零式の世界観というよりは、1〜6、9の王道ファンタジーにぴったりの楽曲。心の声を叫ぶようなサビが印象的。最近、サビが弱い曲が多かっただけに、ぐっとくる。歌詞の合間にはさまれる少しかすれた「あぁ」という声が個人的にはつぼです。二番サビから転調へ向かうパートはバンプらしいのだけど、そこからギターソロまでの間奏の間が抜けてるのが残念。鬱々とした展開から光が差し込むような構成なのだろうけど、それにしては少し間延びしてる。いずれにしても、久々の会心の一撃と言った感じの楽曲です。次のアルバムの核になるのは間違いなさそうですね。モロにSTAIRWAY TO HEAVENっぽいですけどね。
前作となるSmileのバンドバージョンをカップリングに収録。残念ながら、前のシングルはきちんとは聞いていない。歌詞やメロディ含めて藤原さんから零れた言葉やメロディをそのまま曲にしたといった感じ。このバージョンでは、途中からしっかりしたバンドの演奏が入ってくるが、なるほど、この曲はきっと弾き語りで静かに歌いあげる方がきっと似合ってる。最後のバンドの長い演奏は少し冗長に感じないでもない。
FF零式のオープニングVer.と名付けられたバージョンのゼロは編集によるショートバージョンではなく、アコギによる一番の弾き語り。アコギから冒頭の一節だけ聞いてると、アルバムの一曲目に置かれても不思議ではない。明るさがほとんどない分だけ、曲本来の雰囲気は出してる気がする。
隠しトラックは相変わらずといった感じのおふざけ曲。ギターが結構良い感じにロックしてるのだけど、この歌と歌詞では、まぁ、ほとんど意味がない。