Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

少年は剣を…

少年は剣を・・・

少年は剣を・・・

遡って書くと言ったから、Elysionより先にこちらを書かねばなるまい。
シングルです、Sound Horizon初めての。そして第二期Sound Horizonが産声をあげた一枚。二曲がタイアップ付きということで、Elysionで見られた悲劇性や物語の濃度は一気に薄くなっている。シングルなので仕方がないんですけどね。当然ですが、三曲の繋がりも薄い。
一曲目は終端の王と異世界の騎士。やたら仰々しいタイトルですが、曲自体もかなり仰々しいイメージ。最初に「語り」ではなく「ナレーション」が入り、やたら仰々しいイントロが始まる。嫌いじゃないそ、こういう仰々しさは。曲と歌詞のクオリティーは普通のレベル。タイアップがついてるので仕方ないのかな。歌詞は特にSound Horizonらしさが薄い気がする。
緋色の風卓はタイアップなしで、Romanに収録されてることからも分かるように一番Sound Horizonらしさの出てる一曲。歌詞の方はRomanの中の一つの物語であるからして、この一曲だけから理解をするのは難しいかもしれない。割と抽象的な歌詞だからいかようにでも捉えられるけど。上手い具合に少年がモチーフになってるし。細部のアレンジがアルバムのものと違ってたり。
神々の愛した楽園。戦争により楽園が焦土と化し、父母を失った少年は剣を取り、その恨みを子供の代まで伝えていく・・・戦争は終わらない。そういう話。歌詞はとても普通。「異なる世界を繋ぐ門」という歌詞にElysionとAbyssの存在が匂わなくもないけど考えすぎか。歌詞はともかく、RIKKIの歌唱力に支えられたこのバラード調の楽曲、クオリティーは極めて高い。Bメロからサビの高まり方は素晴らしい。感動的なメロディーなのに、終わらない戦争を嘆く歌詞。実に良い。
何気に空白の四曲目を経て、ピアノのインストであるタイトルなき五曲目が始まる。実はRoman収録の朝と夜の物語のメロディーだったりする。ここからアルバムに繋がるわけです。聞けば分かるけど、このメロディー、実は素朴でとても綺麗。何も知らなくても十分に聞けるピアノ曲。アルバムでは他の音が飾り立てるから、その良さに気づきにくいけど。