Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

Sound Horizon 第二次領土拡大遠征Final in 中野サンプラザ

少しずつ書き加えていきます。いきなり全部は無理…いい意味で。

01.争いの系譜
02.石畳の緋き悪魔
03.侵略する者される者

最初は新曲をいきなり連発で。スクリーンに映った蒼氷の石。スクリーンの映像が森に切り替わり、じまんぐ扮する離散の預言者に率いられた三姉妹たちが登場。離散の預言者の語りからCDは始まるわけだが、「せーーーーーいしーーーんすーーること」と伸ばしまくって、いきなり客を笑わせてくれた。最終公演として中野サンプラザに来た事を三姉妹と共に喜び合う。REMI扮する次女に四股を踏ませたのには盛大に笑わされましたよ。
一通り客を笑わせると、声を引き締めて争いの系譜がスタート。最初の迫力ある「レコンキスタ!」の連呼は、客席を真ん中から半分に分けて、ステージの前に立つ旗手に合わせて白の軍と黒の軍が交互に合唱した。
中盤で黒い服を着たYUUKI扮する美しき夜の娘=ライラが登場。スクリーンは石畳の路を真ん中に据えた街中に変わっていて、ライラは弓から必死に逃れるも胸の真ん中を刺される。逃げた先に現れたのはシャイターン。Ikeの英語の語りに合わせて、シャイターンとライラが言葉を交わす。ここは録音かと思ってたら、ちゃんと二人が生で喋ってたのですね。争いの系譜のラストでシャイターンが歌うと観客から歓声が。シャイターンの歌声はCDよりも低さが出ていて、とても素敵でした。ライブで歌っていく過程で慣れたんでしょうね。
石畳の緋き悪魔では観客がもう総立ち。焔と契りし少女へと身を変えたライラと共に歌うシャイターンはとてもかっこよかった。個人的には間奏が終わり「ラララ…」とシャイターンが歌い出すシーンが好きだったな。CDの時も好きだったのだけど、生で三姉妹のコーラスつきで聞くと鳥肌モノでしたね。
そして、最後の侵略する者される者へ。今までにないベースを基調としたAメロなんかも勿論素晴らしいのだけど、ライブではやはり中盤からの観客を巻き込んだ合唱。再び旗手が現れ、白の軍、黒の軍に別れ、互いの主張を曲に乗せて歌う歌う。CDで聞くとミュージカル的な、一種近寄りがたい雰囲気を醸し出すパートだけれど、こうしてみるとこれ異常ないくらいライブ向けの曲なのだと実感せざるを得ない。そして、シャイターンが現れ「君たちの敵だ!」とばっちりキメると、特攻で焔が噴き上がり観客から驚きの歓声。ここからIkeのターン!悪魔と人間との攻防戦を熱っぽく語る。最後は会場の人類諸君が全員で歌い曲は大団円を迎える。勇壮なメロディーに乗って離散の預言者がゆっくりと聖戦の顛末を語る。預言者の視線の先(客席右側)には遠い山脈が映し出され、物語は一つの終わりを告げる。
戦争は終われど、永遠という刻を生きるシャイターンとライラはステージ上に健在。某国王陛下よりも低い声でシャイたん音頭を要求する悪魔。永遠の刻の中で大分強くなられたライラは、非常にフランクで放言を連発。何せ喋り出しが「今日は最終公演だから皆に教えてやろう!このカボパンことドロワーズとニーソはシャイターンの趣味だ!」ですから。その他、えいちゃん(キーボード)やREMIを仲間に入れようかという提案を却下するライラ。誓いの口付けをするフリをして、観客の目をつぶり唇を出したところを写真に収める悪魔コンビ(その後、シャイターンは埼玉、名古屋の分だと言いながら口付けを連発。同じく連発しまくろうとしたライラに女の子だから安売りは駄目と諌める)。サンプラザ中野中野サンプラザを勘違いするライラ等々。Ikeをステージに呼び込み、やたらゴツいマイクスタンドをシャイターンが抱えるとようやく次の曲がスタート。

04....Reloaded

何というマニアックな選曲。通称ピコリロの一曲目である...Reloadedが登場。CDでは打ち込みを中心とした、軽くも鋭いサウンドだったのだが、ここではバンド、特にドラムが大きな役割を果たしていたように記憶している。どちらかといえばダンサンブルなノリで、Ikeがラップっぽい歌を聞かせ、ライラも身体全体を使ってパフォーマンスしていた。ピコシリーズには過去の楽曲を再収録して聞かせるという意味合いがある。ここから始まる過去曲のオンパレードのスタートにこれ程相応しい楽曲はなかった。
舞台は暗転。どこからともなく、馬の嘶きが響くと扉が開く音がし、ステージ奥に設置された扉からヤツが現れる(この演出はこの後も誰かが出てくるたびに使われた)!現れたのは、白髪に襤褸マント、仮面を被った男。その名はABYSS。Elysionの主役の登場に観客が一際大きな歓声をあげる。しかし、ABYSSは飄々としたもので、シャイターンに人気を取られたと嘆いている。自分のコスプレをする人が減ったのが寂しいらしく「コスプレは人気のバロメーターですからね!…(ABYSSはコスプレするのには)簡単だと思うんですがねぇ」「炎を出されちゃね(シャイターンの演出のこと)!そりゃ適いませんよ!」「私、一度目の領拡には呼ばれませんでしたからね」と一頻り愉快に文句を言うと、シャイターンから人気を取り戻すフレーズを考えたとのこと。「アビスっぱ!(「っぱ」で手を上げ、掌を開く)なんてどうでしょうね!?」観客がABYSSに合わせて「アビスっぱ!」「馬鹿ですねぇ…馬鹿な奴らでしょう?」とすかさずバンドの方を見て笑うABYSS。「さて、そんな馬鹿な諸君を楽園パレードに招待しよう!」文句を言えなくなったじゃないか。

05.エルの絵本【笛吹き男とパレード】

懐から取り出したのは、銀色に輝く笛。なんと、ABYSS本人がイントロのフレーズを吹いてみせた。そこから歌姫たちが出ては来るのだが、正直な話、ずっとABYSSのターン!とのが正解だったと思う。場所が場所のため、Elysion公演の時のように客席を歩き回ったりはしなかったが、ステージを縦横無尽に独特のステップで闊歩し、語りを入れてくる様は、まさしく怪人。人気が落ちたなんてそんなことはない。恐らく会場にいる人間でABYSSの強烈な存在感に惚れなかった人間の方が少なかっただろう。
後ろから登場したのはSound HorizonのママンことRIKKI。ABYSSとのトークも程ほどにしっとりと聞かせていただきましょう。

06.神々が愛した楽園 〜Belle Isle〜

Sound Horizonが誇る屈指のバラードをブレなく歌うRIKKIはさすがとしか言いようがない。サビのメロディーの持つ強さと歌詞の持つ悲しさがRIKKIのビブラートのもとで絶妙な具合で混ざり合い、聞き手の心を震わせてくれる。マキシの中の一曲かつタイアップ曲ということで、他の曲と大きな接点が見られず埋もれがちな曲だけど生で聴くと改めていいな、と思うのだけど、目は「Belle Isle」を言うためだけにステージの後方で座りながらリズムを取るIkeにいってしまう。目立つから。すごく目立つから!

Ex.国歌練習
07.輪廻の砂時計
08.壊れたマリオネット
09.エルの天秤
10.Mother
11.黄昏の賢者
12.蒼と白の境界線
13.緋色の風車
14.澪音の世界〜Jimang†Revo†RIKKIの世界〜


15.即ち...光をも逃さぬ暗黒の超重力
16.StarDust
17.恋人を射ち堕とした日
18.Romanメインテーマ〜銀色の馬車
19.<ハジマリ>のクロニクル


20.メンバー紹介
21.栄光の移動王国
22.Yeah!ld
23.栄光の移動王国