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たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day1

SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-のDAY1が本日ようやく配信となりました。B'z Partyでの配信は18時半からですが、17時半の開場からランダムで初期の楽曲を流してくれていました。懐かしい曲がランダムで流れてくるのは、自分で聞くのとはまた違った楽しみがありますね。

B'z Party向けのインタビューは30分ほぼフルに使った濃厚なインタビューでした。画面には二人しか映っていませんでしたが、インタビュアーの女性がかなりしっかりとB'zの歴史を把握していて、普段は聞けないような裏話が大量に飛び出ていました。もっとも、二人ともあんまり古い曲や時期になると、さすがに記憶が曖昧なようで「そんなことありましたっけ?」というような顔をしたり、机に置かれた資料を眺めることもしばしばでしたが。毎週このインタビューが見れるのは嬉しいですね。松本さんがセットリストの曲を発言して、ピー音が入る事態に。生放送でなくてよかったですね。

19時にかっきり開演。1時間50分弱、全17曲のセットリストでした。

1.OFF THE LOCK~だからその手を離して
2.BLOWIN'
3.星降る夜に騒ごう
4.BE THERE
5.太陽のKomachi Angel
6.Easy Come, Easy Go!
7.GIMME YOUR LOVE~不屈のLOVE DRIVER~
8.ALONE
9.あいかわらずなボクら
10.Baby, you’re my home
11.TONIGHT(Is The Night)
12.どうしても君を失いたくない
13.恋心(KOI-GOKORO)
14.『快楽の部屋』
15.ZERO
16.RUN
17.裸足の女神

オープニングは何と驚きの曲の方のOFF THE LOCK。今回のような機会がなければ、まず埋もれていた楽曲でしょう。ボーカルとギターは今回用に録りなおしたようで、原曲にはない音も少しですが聞こえてきます。Zepp Hanedaの周囲を回りながら、ゆっくりと中へ。流れてくるのはイントロ長めのだからその手を離して。雲がかかっているようなところで二人が歌っているのですが、実は客席。今回は四方をスクリーンで囲ったので、その隅で映像を映しながら演奏していたわけです。二人とも公式のTシャツを羽織っています。松本さんはいつも通り、稲葉さんは白いメッシュを入れてジョー・ペリー風の髪型です。

2曲目はステージに戻って、定番のBLOWIN'ですが、個人的にこの手の観客のコーラスを要求する曲はないのではと予想していたので意外。いつも通りを心がけていたのだと思いますが、観客の反応がないと流石に稲葉さんがやりにくそうな印象です。これはその後の太陽のKomachi Angelや.Easy Come, Easy Go!も一緒。ただ、割と定番でアレンジが効きにくいBLOWIN'とは違い、太陽のKomachi Angelは間奏でのバンドのアレンジの妙があり(増田さんのキーボードいつも良い味出してます)、そちらに気を取られました。.Easy Come, Easy Go!は珍しく稲葉さんのギターがはっきり聞こえた気がします。この曲は最後の松本さんと大賀さんのツインギターがとにかく気持ち良かったですね。

恋心(KOI-GOKORO)や裸足の女神は定番でやはり観客を必要とする曲なのですが、前者はHPで応募した動画、後者は味の素スタジアムの観客映像を流したことで、なんとなく人がいる感が出ました。こころなしか前半戦よりも稲葉さんの笑顔が増えてやりやすそうなムードだったかと思います。裸足の女神でもZEROでも松本さんがドリルを使っていましたね。両方やる時はドリルは片方だけのこともあるのですが、演出として活用したのでしょう。

意外とシンプルな「B'zのSHOWCASEにようこそ!」から、3曲目に星降る夜に騒ごう、4曲目にBE THEREとシングルを逆順にした選曲が登場。星降る夜に騒ごうはリリース後、JAP THE RIPPERまでは演奏されていましたが、93年以来27年ぶりの演奏です。久しぶり過ぎて松本さんは演奏をしていたことを忘れていました(これがピー音の曲です)。これも願わくば生で最後のコーラスを一緒に歌ってみたかったですね。BE THEREはEPIC NIGHTでやってますが、レギュラーはC'mon以来。原曲を意識して軽やかだった前曲に比べて、出だしから渋く重たい音像になっていたのが印象的です。

長いことお預け感を食らった感のあるGIMME YOUR LOVE~不屈のDRIVER~では、まず松本さんが客席に降りて頭を下げながら左右に手を差し出すと。ゴージャスな服装を着た女性のブラス隊が登場。ブラス隊の登場はJAP THE RIPPER以来で、まさに当時の高らかなブラスの音とギターが絡み合うイントロを再現してくれました。ブラス隊はこの一曲だけなのですが、もっといろんな曲で聞きたかった気もしますね。生のブラスはやっぱり派手さが段違いです。

IN THE LIFEからは実に4曲が選曲されています。まずはALONEがHINOTORIに続いて選曲。HINOTORIでは少し不調気味だった稲葉さんですが、今回は綺麗な夕陽の映像をバックに伸びやかな声を聞かせてくれました。あんまりやらないバラードの筆頭でしたが、最近は増えてきたかな?もう一度キスしたかったや月光を差し置いて、ALONEが歌われたのは意外でした。

そして、IN THE LIFE以来のフォークソング同好会が再結成。スクリーンの大きさを活かして教室の中にいるかのようなセットを組んでいます。オリジナルメンバーである田中一光さんを意識して、黒板にはチャッキーこけしの絵や「日直:田中」の文字が描かれていました。稲葉さんがハロウィンなのでコスプレして配信みてる人いるんじゃないかと喋りだし、「精々盛り上がってください!精々って(笑)」と笑わすシーンがありました。寸劇の思い出に花を咲かせた後に演奏されたのはENDLESS SUMMER同様にバンドメンバー歌唱が基本のあいかわらずなボクら。田中さんの低い声による「道なんていくらでもある」、徳永さん渾身の縦笛ソロに霞んだ大賀さんのピアニカソロ、と和やかなムードが漂います。

EPIC NIGHTの一部公演のみで披露されたbaby, you're my homeがオリジナルに寄り添ったスタイルで披露。正直この時はこれ以上のレア曲はないと思っていました。あいかわらずなボクらとは違って、こちらはしっかり稲葉さんが歌っております。松本さんがライブでZO-3を構える姿というのは初めてではないでしょうか。この曲で気持ちよく声を出したのか、稲葉さんの声がここから最後まで一気に通りが良くなったように感じました。

ステージに戻って増田さんのキーボードソロから登場したのはTONIGHT(Is The Night)、これまたIN THE LIFEからの選曲です。個人的にはものすごく好きな曲で、ACTIONが聞き納めと思っていたので、嬉しい限りです。実はFIREBALLまでは割と頻繁に演奏されていた楽曲です。ACTIONの声も艶やかでしたが、少ししゃがれ感を増した今年の稲葉さんの声の方が原曲のイメージに近いのではないでしょうか。最後の「シャーーーーイ!」と目一杯歌うシーンは圧巻ですね。四方が夜景に囲まれるのも曲の雰囲気によく合っていました。

そして、今回最大の驚きがどうしても君を失いたくない。FRIENDSからは恋じゃなくなる日が長いことライブで聞きたい曲の常連でしたが、それを差し置いてのまさかの選曲です。インストバージョンが長いことミュージックステーションのテーマですが、ライブで歌われたのはRUNツアーのみ、しかも恋じゃなくなる日との日替わりです。めっきり寒くなってきた最近の季節にはぴったりの楽曲ではないでしょうか。TONIGHT(Is The Night)もこの曲も松本さんの甘く物憂げなギターのトーンが印象的な一曲で、こうしたトーンが先日のBluesmanの楽曲にも通じているなあと深く感じます。

前述の恋心(KOI-GOKORO)の後に、メンバー紹介を簡単に挟むと松本さんがいつの間にか客席へ、客席にはキャンドルとステージで何やら幻想的な雰囲気。そこで力強く短いソロを弾くと登場したのは、またしても驚きの『快楽の部屋』!JAP THE RIPPER以降はめっきり歌われなくなってた曲なのですが、LIVE-GYMのテーマ的な楽曲です。稲葉さんも腰をカクカクさせながら、力強く歌います。2020年に『快楽の部屋』が聞けるなんて想像だにしませんでした。「そこの君!」で増田さんを指さしたり、「皆さん聞こえてますか!?」と叫んだり稲葉さんも本来のライブのテンションになってたように感じますね。

最後はおなじみと言えばおなじみの、ZEROとRUN、そして前述の裸足の女神。B'zとしては恐らく体に染みついている楽曲でしょう。田中一光さんが支えた時期の楽曲でもあります。ZEROの頭では増田さんが見事なウインクを決めてくれました。ZEROの歌メロに入る前のギターのアレンジはTak’s Guitar of the Dayでも演奏していたものです。この時から今回に向けて演奏していたのかたまたまなのか不明です。「もう真っ白!」では稲葉さんがいつも通りシャツをまくり上げています。RUNではなく、BAD COMMUNICATIONがくるのではと思っていましたが、RUNでした。MCに合わせてイントロがアレンジされるが多い曲ですが、今回は原曲通りのシンプルなイントロです。背景にはJAP THE RIPPERの映像が流れていましたが、最後はIT'S SHOWTIME!!のサイリウムの映像が映し出され感動を誘いました。

「お疲れ!」の前に稲葉さんが「どうでしたか?」と松本さんに話しかけるも、自分が話しかけられていない松本さんが慌てる場面もありました。稲葉さんの「また来週!」が嬉しいですね。さよならなんかは言わせないが流れて、クレジットと共に暗くなったZepp Hanedaの外へ。意外とあっさりと切り上げると、二人が楽屋でHOMEをリラックスしながら練習している風景が登場。HOMEは来週の選曲はほぼ確定でしょうか。

頭は度肝を抜かれましたが、全体的にはやはりIN THE LIFEとRUNの頃の曲が並びました。JAP THE RIPPERの選曲と被るものが多かったのは気のせいでしょうか。
あとバンドが良かったですね。日本人バンドですが、初期の楽曲にはしっくりくる演奏でした。外人勢だと良くも悪くもパワーがあるので、そうなると選ばれなかったであろう曲も多数あったのではないかと思います(当初の通りだったら、Whole Lotta NEW LOVEのメンバーでどのような選曲だったのかも気になりますが)。

定番もそれなりですが思った以上に久しぶりの曲や初めてライブで聞く曲が並び大満足の内容です。80曲と聞いていたので、16曲と思いきや17曲。OFF THE LOCK入れたら18曲なのお嬉しい誤算。何よりまだ4週もあるのはありがたい。最初はステージの照明のせいもありスタジオライブっぽかったですが、途中からはまさに無観客を活かしたライブでしたね。ただ稲葉さんはやっぱりテンションを上げるのが難しそうですね。普段だったら聞こえてくるリアクションがない状況でMCやコールをするので、やむを得ないのですが。「いないですけど」「見えないですけど」という言葉が目立ちましたが、間違いなく多くのファンが自宅なりで高いテンションで配信を見ていたものと思います。

今回は1988年から1993年のブレイク期。来週は1994年から恐らくは1999年か2000年でしょうか。メンバーからすると2000年が区切りが良さそうですが、どんな演奏をしてくれるのか楽しみが増えますね。