Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

『稲葉浩志作品集「シアン」SINGLE & SOLO SELECTION』

ちょっと迷ったのですが、特装版は大きさ的にもそんなに頻繁に見ることは出来なさそうなので、SELECTION版を購入しました。
ソフトカバーでそこまでの大きさではないので、本棚に入れてたまに眺めるにはちょうどいいくらいかと思います。詩集としてはちょっと高いかな。

冒頭のみカラーで、本作のために撮り下ろした写真を掲載。シアン展でも飾られていた、書庫の中で稲葉さんが座っている写真が印象的。表紙のキメすぎた写真よりもこちらの方が表紙によさそうに見えますが。

B'z及びソロ作品の歌詞ノートを抜粋して掲載。シアン展で繰り返し読んでも忘れていってしまうのでありがたい限り。ただ、元々が手書きの大学ノートなのでモノクロ印刷だとかなり写りが悪いです。前述の通り、書籍自体もそんなに大きくない=縮小しているので、読みやすいものではないです。

インタビューは前後半に分かれて二つ。当たり前ですが歌詞について踏み込んだインタビューとなっています。当然新作がリリースされると、各種メディアのインタビューで歌詞についても言及してきましたが、今だから言えるネタばらし、裏話のようなものも多々あり、これだけでも読む価値はあるなという印象。ただ、歌詞の解釈についてはいつも通りあんまり確定させたくないのか、真正面から答えてはいません。
また、シアン展で掲示されていたインタビューの抜粋も完全には含まれていません。分かりやすいところで言えば、「光芒」のくだりなんかは収録されていないです。基本的には収録されている歌詞に関するインタビューを抜粋しているようです。

歌詞はB'z、ソロ含めたシングルのA面(配信含む)、ソロアルバムの歌詞を年代順に収録しています。B'zのシングルの間にソロの歌詞が突然出てくるのでちょっと違和感があるかもしれません。シングルとアルバムが交差するのでちょっとややこしいですね。各年代の合間には、その年代の稲葉さんの写真がモノクロで何枚か掲載されています。ちょっとこれが未公開のものかどうかまでは判断がつかないです。あんまり見たことない気もします。

シアン展のような内容を興味深く捉えられる人には中々に興味深い書籍かなと思います。ネットで検索すれば歌詞がすぐに出てくる時代に紙での詩集というものにそこそこの価格を出せるかどうかはちょっと人によって変わりそうです。少しお高めのパンフレットだと思えば、そんなに高額でもありませんが。