Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

AEROSMITH特集号ということでMETALLION購入。ていうか800円って高すぎません?いや、いいですけどね、別に。しかし、HONKIN' ON BOBOはやはり作るまでにスティーブンは相当難色を示したみたいですね。まぁ、確かにああいう内容じゃ絶対売れないですしね〜初期ファンには涙もののアルバムですけど、復活以降のコマーシャルなサウンドが好きなファンには「?」でしょう。実際、売り上げはアメリカでも今ひとつだとか・・・というわけで、AEROSMITH復活以降のアルバムの大雑把なレビュー!

PERMANENT VACATION
ブルース・フェアバーンをプロデューサーに迎えてのAEROSMITHの復活作。一曲目からスティーブンが咆哮をあげて復活っぷりをアピール。シングル以外では、今ひとつバンドがポップな路線に乗り切れてない感じ。MAGIC TOUCHのようないかにも80年代ロックとST.JOHNやHUNGMAN JULYの妙な土臭さのある曲が共存してる不思議なアルバム。バンドがまだ、曲作りの実権を握っていなかったことが分かる。ANGELは全米3位を記録するヒットとなったけど、スティーブンが大嫌いなため、今はライブではやらない。
PUMP
アメリカ内で最も売れたエアロのオリジナルアルバム。随所に民族楽器によるインタールードや寸劇を入れている。恐らく、外部ソングライターに手伝ってもらうという形でのアルバムとしては最高の出来。エアロの持つ迫力とコマーシャルなサウンドが上手く組み合わさった。バラードは至って少なめ。それがかえってWHAT IT TAKESの名曲っぷりを際立たせている。シングルカットのウケが最も良かったアルバム。
GET A GRIP
全米1位を獲得し世界中で最も売れたアルバム。ここではPUMP以上にコマーシャルさ際立ち、シングルもバラード三部作などを出し、一般には大ウケした。実際、アルバムは隙のない高水準の曲、流れるような曲順、と素晴しい出来だったけど、エアロである必然性はかなり失われている。ROCKS時代の緊迫感をともなったロックは消え、聞き手を選ばないロックが目立った。外部ソングライターへの依存度の高さが原因か。
NINE LIVES
再び、全米1位を獲得した作品。GET A GRIPにおけるゴージャスなサウンド路線は変わっていないが、シングルヒットを意識しない迫力あるアルバムとなった。個人的にはベストの出来。バンド内のゴタゴタがかえって、緊張感を生み出したのかもしれない。復活以降ではもっともエアロらしくロックしている。
JUST PUSH PLAY
I DON'T WANT TO MISS A THINGの大ヒットを受け、再びコマーシャル路線へ。打ち込みを多用し、完全に外部ソングライターに頼る形となったこのアルバムに70年代エアロの影は全くない。スティーブンとジョー以外はほとんどいる必然性すら感じられない。しかし、メロディの際立ちや70年代とはまた違ったファンクさがある。ただ、ブラッドは全く気に入ってない様子。
HONKIN' ON BOBO
バンドへの回帰作。オリジナル楽曲はTHE GRINDの一曲のみ。他は全て古典的ブルースのロックンロール的解釈で構成されている。打ち込みも極力押さえ、ほとんど一発録りという形のため、70年代のエアロが脳裏にいやでも浮かぶ。もっとも70年代の彼らにこういったアルバムを上手くまとめる器用さはなかったろうが・・・とはいえカヴァーはカヴァー。やはり、楽曲はどこかエアロっぽくないところがあるし、新曲THE GRINDにはやはり、復活以降顕著なスティーブンのメロディの甘さが目立っている。70年代を思い出させつつ、次作への期待をしっかり残したアルバム。