気がついたら、また放置してしまいました。珍しくCDをそんなに買うことがなかったせいもありますが、単に気が乗らなかったというだけな気がします。
STEINS;GATE Original Soundtrack+Radio CD(仮)
- アーティスト: いとうかなこ,阿保剛,ゲーム・ミュージック
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/02/03
- メディア: CD
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Xbox360ソフト「STEINS;GATE」オープニングテーマ「スカイクラッドの観測者」
- アーティスト: いとうかなこ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/10/28
- メディア: CD
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さて、そのサントラ。ラジオCD付のお得な内容。ゲームのPC版発売以降、品切れを起こしているみたいで、僕も探すのに苦労しました。歌モノを除けば、一番印象的なのは、やはりメインテーマとなるGATE OF STEINER-Main theme-かな。不穏な気配のするイントロから、次第に感情が上乗せされたメロディーへと移行していく。ゲーム中でも使われていたけど、個人的にはタイトル画面の楽曲。何度もやり直した人ほど印象深い楽曲なんじゃないでしょうか。
Quiet Airはゲーム中から良い曲だなぁ、と思ってました。シリアス、ギャグの両極端に振れがちのゲームにおいて、この曲が流れている間は心温まるシーンが多かった。少し高いピアノの音が真夏に吹き抜ける風のように涼やか。惜しむらくは少々唐突とも言える終わり方。
事件の到来を告げるAssailantと、緊張感マックスのThe Limitも記憶に残る楽曲。Assailantはイントロがとにかく強力。最初に流れた瞬間に「ついに話が大きく動き出した!」と身構えさせるような出来。シリアスな楽曲なだけにギャグパートで使われると面白みが増す。The Limitもそうだけど、コーラスが良い具合に不安を煽ってくる。それに加えて、Assailantではドラムが、The Limitではベースが底を支える良い音を出してる。特にAssailantみたいなドラムパターンは好きだなぁ。
ピアノ曲である、Believe me、GATE OF STEINER-Piano-、Solitudeはどれも物悲しい曲調で、ゲーム中では常に悲劇だったり、重大な決断を必要とされるシーンで使用されてきた。基本的にはどれもGATE OF STEINERのアレンジなので、どれがどれだか区別しづらい。聞きながら、判断する限りではBelieve meが一番好きかな。最初に付け加えたピアノの二音が曲のイメージを決めてる。GATE OF STEINER-Piano-の途中の少し落ち着いた演奏も結構好きなんだけど、ゲームでここまで流れてた記憶がないんですよね。
OPERATION SKULDは語るとネタバレを避けられない楽曲なので割愛。これを聞かずしてStains;Gateは終われない、とだけ言っておく。ゲームで使用した着メロが入っているのは御愛嬌。個人的にはOver The Skyが好きですね。
マスカレードと運命のファルファッラは榊腹ゆいさんのボーカルによる楽曲。前者はスピーディーなポップで、劇中作のアニメの主題歌と言う設定。アニソンらしい曲ではあるけど、劇中の子供に人気のアニメの曲にしては、深夜アニメの雰囲気が漂う。後者はゲームの一部のキャラのエンディングとして使用された、熱の籠ったバラード。Asrielなどのゴシック調の同人出身のバンドがやりそうな重厚な展開。間奏でギターが狂ったように唸るのも、そう思わせる一因かもしれない。簡単に言うとベッタベタのバラードです。正直、こういう楽曲嫌いなじゃない。むしろ、好き。
そしてシングルまで買ったのがスカイクラッドの観測者。志倉千代丸節全開の歌詞と曲。志倉さんの楽曲なら、オカルティクスの魔女、コンプレックス・イマージュ、嘆きノ森なんかが個人的にベストだけど、この曲は全くそれらに見劣りしない。打ち込みとノイズを最大限に利用したイントロが、まず、Steins;Gateのイメージそのもの。そこにいとうかなこさんの甲高く無機質とも言える声が絡む。いとうかなこさんの声は少し不思議だね。ものすごく感情的な歌い方してはいないのだけど、不思議と気持ちを高揚させられる。石川智晶さんも似たような声だと思うんだけど、石川さんはもっとウェットなイメージ。曲に話を戻すと、Aメロ、Bメロは短めで、あくまでサビの爆発までの起爆剤。「規制は終わった」「Open The Eyes」を同じメロディで繰り返した後のサビの高揚感はちょっと言い表せない。4分36秒があっという間に終わっていく。歌詞もゲームをプレイし終えた後で読むと、内容を暗示していることが良く分かる。ともすればネタバレ寸前な部分もあって驚かされる。OPの映像もそうだけど、案外ネタバレ気味のものが平然と最初から出てるんですよね。あんま見なくてよかったと心から思う。
Another Heavenはエンディングテーマ。打って変わって落ち着いたバラード。運命のファルファッラとは違って、全てが終わった後の、雨上がりの空気を思わせるような穏やかさをもった楽曲。これはTRUE ENDを見ない限りは普通のラブソングでしかない。しかし、見た後だと泣ける。何てことのないバラードなんですけどね、涙腺にきます。ゲームはやっている時間が長い分、楽曲への思い入れが強くなりがちですね。
あ、ラジオCDについては、まだ全部聞いてないのでノーコメントで。サントラが品切れを起こしてるのはこれのせいかなぁとも、思います。半分キャララジオですからね。ゲーム終わった人間にはたまらない内容なのです。