Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

Tak Matsumoto & Daniel Ho Live! 2017 -Electric Island, Acoustic Sea- WOWOWライブ

B'z始動に向けて、カウントダウンの開始、フェスへの参加決定、B'z In Your Town開催決定など細々としたニュースが流れてますが、本日、3月19日に行われたBlue Note Hawaiiでの最終公演がWOWOWで放映されました(会報やInstagramの様子を見ると、B'z自身のリリースは少し先になりそうですね)。

  • Soaring on Dreams

冒頭ではハワイの映像が映し出され、Soaring on Dreamsのイントロが。映像がBlue Note Hawaiiに切り替わり、イントロでバンドメンバー、観客共に手拍子を打っている様子が映し出されます。松本さんとダニエルが笑顔でステージに登場。まずは松本さんがギターを奏で、ダニエルは涼やかなピアノを披露。アルバムの顔とも言える楽曲で、ハワイにぴったりのハレヤカナメロディが特徴的です。サビメロでは、大賀さんとの綺麗なユニゾンが光ります。

  • Infinite Escapade

ダニエルによるピアノのイントロからの小刻みなギターのメロディが印象的なInfinite Escapadeへ。ピアノはダニエルが担当しているので、琴の音は小野塚さんがキーボードで。小野塚さんがこの手の音を演奏しているのを見るのは個人的には珍しく感じます。キーボード奏者なのだから普通のことなんですが、どっちかというピアニストのイメージですよね。ユニゾンの部分では、いつも通り、松本さんと大賀さんが顔を見ながらの慎重な演奏です。最後のギターのパートはライブならではですね。

  • Magokoro(True Heart)

アルバム屈指のバラード曲です。松本さんらしいギターの音を存分に堪能できるダニエル作曲の楽曲です。観客の飲食の手も止まり、ステージに見入っている様子が映像からも良く伝わります。松本さんのギターはB'zではめったに見られないフライングV。チェロとギターの共鳴が美しい曲なのですが、ライブではダニエルのピアノが代わりです。どこまでも深く響くようなCDとは違った趣になりました。

  • Adrenaline UP!

松本さんがAloha!と陽気にMCを取る。それだけでも珍しいですが、英語でもMCを披露。そのままダニエルが松本さんとの共演、ライブについて笑顔で語るという和やかな絵。ダニエルはウクレレに楽器を持ち変えて、儚げなメロディを奏でる。ドンドンッ!という力強いドラムの響きでドライブ感あふれるロックへ早変わり。終始聞こえてくるウクレレの音がスパイスになってます。小野塚さんと目を合わせて、バンド音に負けまいと、ウクレレをユニゾンさせるダニエルの顔がとても楽しそうです。最後は松本さんが「Yeah!」の声。

  • Rain

雨の滴り落ちる密やかなSEに乗せて、低く唸るようなギターの音が重なります。非常に静かな印象の楽曲なのに、力強さを感じる楽曲です。ENDLESS SUMMERで初披露となってから、松本さんのライブでは既に常連となってきている楽曲です。ダニエルは再びピアノに。中盤の大賀さんのアコギが、原曲の重苦しさとは違うElectric Island, Acoustic Seaらしさを盛り立てます。

  • Sunny Tuesday

雨が明ければ、晴れ間がのぞきます。ダニエルがここでようやくギターを携えますが、中々に見た目が印象的なギターです。ギターは合計で三本にもなりますが、一つずつのメロディが綺麗に絡み合い、落ち着いた響きを奏でます。CDでもそうですが、ほっとするような空気を与えてくれる素敵な楽曲です。

  • Omotesando

ノスタルジックな甘い雰囲気が、いかにも松本さんらしい楽曲です。中間では小野塚さんによる素敵なエレピの音が光ります。ランディの静かなドラミングが個人的には素晴らしいと思いますね。ライブでこのしっとりとしたドラミングを表現できるのが素晴らしいです。

  • Island of peace

ハワイをイメージして作られた楽曲が、ついにハワイで演奏されました。ダニエルはウクレレに楽器を持ち変えてハワイらしい空気を盛り上げます。音が出ていくそばからハワイの空気に溶けていくような雰囲気を醸し出していますが、時折聞こえてくるギターの金属的な音にはっとさせられます。

  • Pineapple Mango

ダニエルがMCを取り、全員のソロをフィーチャーした楽曲をやりたいと笑顔で話す。「Pineapple Mango」のサビのフレースを練習するとそのまま楽曲へ。大賀さんの細やかなアコギ、小野塚さんのメルヘンチックなキーボード、ダニエルのオーソドックスなウクレレ、スティーヴのランディの落ち着いたベース、どっしりとしたドラミング、観客との合唱からの松本さんのおどけたようなギターといった具合でリレーして、ダニエルのソロとは思えないくらい盛り上がる仕上がりになりました。

  • Faithfully

ギターを手に持ち、ロックスタ―になりたかったという夢がかなったという話で観客を笑わせるダニエル。ゴールドトップをこの日初めて持った松本さんが、メンバー紹介。ちょっと芝居がかった調子なのはソロならではでしょう。ダニエルにスポットライトをあて、歌われるのはアルバム唯一のボーカル曲であるFaithfully。元の楽曲の影響もあって、松本さんのギターの音や立ち姿がロックミュージシャンのそれに戻っているのが面白いですね。熱いギターとは対照的にダニエルの甘い声がぶれることなく小さな海上に響き渡りました。

  • Wander Blues

ブルージーな松本さんのギターの音を頭に付け足したWander Blues。Sunny Tueday同様にトリプルギターの構成ですが、ここでは三人の音が重なり大きなメロディを奏でます。Pineapple Mangoとはまた違った形で大賀さんから順にソロパートを披露。ライブ本編を締めくくるに相応しい盛り上がりを見せます。最後の方の松本さんのギターは、「あ、いつもの松本さんだな」と思わせてくれる力強さがあります。

アンコールでは、まずダニエルと松本さんのみが登場し、アルバムの最後を飾ったダニエルの楽曲を披露。対照的なギターの音色が心地よく絡み合う、アルバムのタイトルに相応しい形式の演奏です。慎重に音を出している風の松本さんと、慣れた様子のダニエルのコントラストも絵として面白いですね。

  • 華 -HANA-

2曲目はちょっと意外な選曲です。元々Electric Island, Acoustic Sea自体、系統としては華の楽曲と同じと思っていましたが、それでも華の演奏は意外でした。BIG MACHINEツアー、The Voyageツアーに続いて3回目の登場です。胡弓とのコラボレーションが非常に美しい楽曲ですが、ここではダニエルのギターが登場。The Voyageでの映像演出は見事で、中盤からどんどんと広がっていく曲でしたが、このバンドで演奏すると、よりしっとりした和の雰囲気を感じるのが不思議です。

  • Fujiyama Highway

松本さんの最後の曲の決め台詞となりつつある「もう1曲やっちゃおうかな!」の声で、アルバム中もっともご機嫌なFujiyama Highwayが登場。この曲をやらずに終わるなんてことは、やはりありえませんね。バンド全員が楽しそうですが、大きく身をそらせて演奏する大賀さんが一番楽しそうですね。ダニエルは途中で三線をもち、原曲と同じく松本さんのギターとの熱い弦楽器バトルを演出します。ダニエルの多彩な楽器がなければこのライブは成立しないでしょうね。最後にはロックっぽいアウトロが付け足され、和やかな雰囲気の中でライブが終了。ハワイの夜景をバックに、二人とバンドを讃えるナレーションと歓声が流れて、番組は終わり。

TAKE YOUR PICK以来のコラボツアーですが、非常にタイトな印象のあったTAKE YOUR PICKツアーとは違って、アルバムの雰囲気通りの柔らかな印象のライブでした。

Electric Island, Acoustic Sea  [CD ]

Electric Island, Acoustic Sea [CD ]