Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

B'z presents -Treasure Land 2023 -

3月10日から3日間にわたって幕張メッセで開催された、「B'z presents -Treasure Land 2023 -」が昨日で終了しました。
元々はB'z PARTY主催で2006年のMONSTER'S GARAGEツアーと一緒に行われた企画ですが、当時の企画は展示がメインであって、SCENESにその路線は引き継がれたように思います。
今回は二本のライブ映像の公開、そこに併設されたブースでのコラボフーズ・グッズの販売がメイン。ライブではなく映像がメインではありますが、いわば小規模のフェスをやったようなものですね。

映像を全て映画館の視聴にしても良かったのですが、これも何かの記念ということで、二日目のFIREBALL公演を幕張メッセで観覧がてら、その他のエリアも軽く回ってきました。

構成としては、ホール4,5がシアター、ホール6がメインとなるフードエリア+写真撮影エリア、ホール7はイートイン兼グッズ売り場。
フードエリアは入ってすぐに今回だけのトラック、左右に屋台風のお店が並ぶ形式。自分が行ったのはピークと思われるお昼の時間帯を過ぎてたので、いわゆるご飯ものは比較的閑散とした印象。ツアー名称をコラボしたような商品は割と売り切れも目立ちましたね。からあげクン、バターのいとこ / コナとスパイスは長蛇の列、再入荷したフルーツサンドもかなりの人数が並んでました。食べやすいからでしょうね。
ドリンクは一部品切れを起こしていたものの、割とスムーズな印象。イートインも完全に満員ではないので、ちょっと待ってればすぐに食べるスペースは出来たので、そういう意味では快適だったかと思います。
シアターチケットを見せると会計時にコースターをくれますが、全部Treasure Landのコースターでした。まあ、記念品でしかないのでこれはこれで。飲み物のカップもロゴ付きですが、さすがに持ち帰れないので写真だけ撮って廃棄。
ちなみにグッズはほぼ売り切れ、ネームステッカーとフォトエリアも長蛇の列ですね。予め入力内容を決める紙を配るとか、写真撮影の枚数や時間を決めないとこの辺はどうしようもなかったでしょうね。

シアターは正面に大型スクリーン、右手に小さい雛段があります。座席はかなり多いのですが、さすがに全ては埋まらないのか後方は黒幕で覆っていました。段差もないところで、パイプ椅子を詰めており、3時間着席なので、通常のライブよりしんどいかもしれません。前後は比較的広々としているのですが、横がとにかく狭かったですね。首も上げっぱなしになるし、ちょっと辛かった・・・。

3日目15時半の回に参加したのですが、会場が暗転し「Pleasure '91 ~人生の快楽~」のイントロが流れると、二人が雛段に登場するという形式。登壇するまでの短い舞台裏風景や、最終日のお礼の挨拶部分などはInstagramの公式アカウントでライブ配信していました。FIREBALLの回では、二人とも物販で売ってた復刻版のブルゾンを褒めてから質問コーナーに移ってました。質問は3つ程度で割とサクッと切り上げ。
映画館では二人が着席して質問に答えるシーンが冒頭に挿入されましたが、コメント自体は映画館の方が長かったかもしれません。質問の内容は多少の差異はありますが、基本的には当時振り返りがメインです、多分。

B'z LIVE-GYM Pleasure '93 -JAP THE RIPPER-
話は前後しますが、これは映画館で観ました。二人とも「服をほとんど着てない」「とにかく元気」という感想が出たことからもわかる通り、とにかくエネルギッシュなライブです。VHS用に編集した「LIVE RIPPER」がリリースされていますが、それは初の野外ライブのほんの一端であることがよく分かります。
「Pleasure '91 ~人生の快楽~」のメロディを利用したオープニングから、最後に花火が上がって「ONE FOR THE ROAD」の原曲が流れるまで、二人がとにかく動き続けます。1秒たりとも動きを止めない稲葉さんもすごいですが、2時間以上のステージでかなりの勾配の坂道を全力疾走する松本さんもすごい。
華やかなアレンジが加えられた「星降る夜に騒ごう」、今となっては聞くべくもない「GO! NUDE! GO!」「KARA・KARA」、ブラス隊を引き連れてさらに強力な音となった「BAD COMMUNICATION」、ようやくフルでライブバージョンが聞けた「月光」、この辺が個人的にはこのライブの見所ですね。「LIVE RIPPER」で収録済の曲も恐らくですが、別日の音源がメインで使われていたと思います。
セットリストも演出も含めて、今のB'zのLIVE-GYMとは大きく違っていて、バンドメンバーの紹介もないですい、「B'zのLIVE-GYMにようこそ!」も凝ってないどころか「Pleasure '93へようこそ!」という叫びのみ。大型のイベントではありますが、稲葉さんがそこまでMCをせず、歌に徹しているのも印象的。ちなみに、この公演で松本さんは全くMCしませんでした。この辺はあまり変わらない。

B'z LIVE-GYM Pleasure '97 -FIREBALL-
B'z初めてのドームツアーであり、大反響があった95年のBUZZ!!から差別化を図ったことが分かるライブ。こちらはまとめてのリリースはなく、一部の映像が色々な形で切り売りされていた状況です。本ツアーから「Calling」の2nd Beatとして収録された「GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-」は公式で手に入る少ないライブ音源の一つです。
当時として最新のCGを利用した映像演出、あとは二人が動くタイプの演出が多いですね。特に松本さんはセンターで喋って、演奏し、歌って、タクシーで戻る、ピアノを弾くなど大活躍。稲葉さんも初めてのソロ演奏やティンパニーを叩いたりと演出多め。後年こうした演出はどんどん省かれていくので貴重。
二曲目という珍しい位置の「LOVE PHANTOM」、LIVE FRIENDSとは違った趣の「TONIGHT(Is The Night)」「SNOW」、全く違う振付が披露された「NATIVE DANCE」、「Do me」の原曲となる荒々しくも色っぽい「DO-ME」、松本さん歌う「Nothin' But The Blues」の原曲(英語)あたりが見所ですね。
この頃はさすがに松本さんも93年に比べると走るのは抑え気味。稲葉さんはビジュアル的にも全盛期といって良い時期で、相変わらずシャウトしながら動き回ってます。MCえ喋るよりもシャウトする回数の方が多いんじゃないのかと思うくらいで、今なら溜めた上でじっくり声を出すようなシャウトをその場の気分でガンガン決めながら、普通に歌うという喉の強靭さを見せつけています(これだけ喉を使いながら、30年近くたった今でも高音を出す方が凄いのかもですが)。
93年から4年を経て、今のB'zに繋がる楽曲もそろってきたなという印象です。一方で「ZERO」を除けば、完全に固定された楽曲がなく、Pleasureツアー時代もそれなりの頻度で開催していた時代なのでセットリストの組み方は今よりも大分自由に感じますね。

ライブ映像はどちらもリマスタリングしているみたいで、二人の映像はかなり綺麗に仕上がってました。一方で引きの映像や観客席側はいかにも90年代の映像という感じ。音源はとてもクリアだったので、このままでもいいので是非映像化してほしいし、他の弾があるなら見せてほしいなとは思いました。ただ、次回からは座席をもう少し工夫していただけるとよいのですが・・・。